酒と薔薇の日々

2013年3月21日 恋愛
酒と薔薇の日々
昨日ひとつ年をとりました。
大充実の誕生日を過ごしました。
なんか色々忘れないように、ここに書いておこうと思ったのですが、
なかなか難しいです。



指輪はサプライズでもらうものって日村が言ってたなー。

予告

2012年7月4日 恋愛
ボーナスが出たので、彼氏を旅行にご招待することになりました。

そしたら昨日いきなり「お返しにプレゼントを買ったよ!!」とのこと。
そして今日「多分びっくりするよ!!」とのこと。

今までそういって買ってきたものは大体空気関係の家電なので、
(加湿器、除湿器、プラズマクラスター、扇風機)
今回もそうなんじゃないかと思うのですが、
これ以上私の部屋の空気をどうするつもりなのかと気になります。

多分高いから違うと思うけど、ルンバが欲しいなぁ。

とりあえず、旅先でもらえるような大きさのものではないんだろうなぁ。


ZENHAN

2012年5月1日 恋愛
ZENHAN
ZENHAN
ZENHAN
今年のゴールデンウィーク前半は、大友克洋原画展へ。
初めて湯島へ行きました。
つげ義春をモチーフにした昔の作品が見れてうれしかったです。
落書きができるコーナーでは、吉田戦車のイラストを発見しました。
ズン壁!!

その後湯島で有名らしいという鳥料理の店でとろとろの親子丼を食べて、
横浜のワインバーみたいなとこでだらだら飲みました。

次の日はゆっくり起きて、だらだら。
夜は世界のビールが飲める横浜のお店で、飲み。
ハッピーアワーでビール半額だったのに、2人で9千円かかってしまいました。

次の日がお休みで、何にも気にせず飲み続けてる時間が
とても楽しいです。

足裏を押すと肝臓のつぼだけ痛いです。

ふたたび

2012年3月17日 恋愛
ふたたび
先週末、河津さくらを見にドライブしてきました。
今年は開花が遅れているようで、昨年の行った時の2週間後に満開という感じでした。
時期がずれても、昨年と同じように一緒に桜を見て、
焼きそばを食べて、帰ってきておいしいビールを飲めたことが
ほんとに幸せだなーと思いました。

一人だったらできないことを色々と体験させていただいて毎回感謝です。
代わりにあたしは何ができているのかしら?と思う日々です。

とりあえずスーパードライをケース買いしておこうと思います。

KUNIYOSHI

2012年1月9日 恋愛
KUNIYOSHI
今年もよろしくお願いします。

年明け早々、六本木ヒルズに行ってきました。
年末美の巨匠で特集していた歌川国芳展を見るためです。

美人画や風刺画、ブロマイド風の歌舞伎の画等々が幕府によって禁止された時、
それを全部猫とか雀とかに置き換えて愉快な絵を描いていた人です。
とりわけ、猫の絵が素敵なので、猫好きにとってはたまらない展覧会でした。

帰ってきて、買っておいたいろんな種類のビールを飲んで、
プチビアフェスをやりました。
レモンビール、よなよなエール、ゴーヤビール、ベトナムの333等々。
最終的にはスーパードライが一番おいしいね、となるわけですが。
最近のおつまみは、マスタードのピクルスです。
マスタードの粒の部分だけが、ピクルスになっている代物です。
プチプチ感がたまらないです。
チーズと一緒にクラコットにのせていただいています。ぜひ。



今年も愉快な日々を過ごせますように。



そういえば、今年はビールを年間何杯飲むか、数えてみようと思っていましたが
3日の時点で断念しました。




知路

2011年10月23日 恋愛
知路
知路
知路
横浜トリエンナーレに行ってきました。
噂には聞いていましたが、理解しがたいものものが多かったです。
うまく言えば「前衛的」?
わかるものはわかるし、わからないものはわからなくてもいいんだろうなー。

初デートでここだったら、大方の人がうまくいかなくなるだろうと思いました。





早い早い

2011年8月17日 恋愛
早い早い
この夏2度目の花火に行ってきました。
神奈川県唯一の村で開催される、穴場な花火大会です。
ちなみに、昨年のクリスマスにツリーを見に連れてってもらった場所と同じです。
神宮の花火も素敵でしたが、こちらも1発1発が大事に打ち上げられてる感じがしてよかったです。

その日の午前中そごうに「コクリコ坂から原画展」を見に行き、その横の催事場でやっていた物産展で
冷凍しめサバ2枚とサバの押し寿司を買ってもらいました。
そのうち1枚のサバを解凍してから出掛けました。

花火が終わって会場から駐車場に向かう途中、
「一緒に花火が見られて、帰りに手を引いてもらえて、しかも帰ったらサバがあるなんて幸せです。ありがとう」と言ったら
「なっちゃんはサバが一番嬉しそうだね」と言われました。
心外です。

帰り道夢中になって内PのDVD(発酵紀)を鑑賞したため、気持ち悪くなり
サバを思う存分食べられなかったのが心残りです。
あと1枚のサバを解凍する時は気を付けようと思います。


朝起きたら、一人1個ずつ使っていたはずのアイスノンをあたしが2枚使っていて
不思議だなぁと思っていたら
「なっちゃんが深夜に『これちょーだい』って言ってきたからあげたのに、覚えてないの!?」と言われました。
全く覚えていないと言ったらびっくりされました。
あたしが逆のことされたら朝軽く怒るなぁと思いました。
大人な対応に感謝です。さすが70年代生まれだなぁ。

愛しておくれ
無事8日間の仙台勤務を終え、職場に戻りました。
メールも仕事も溜まりまくり、びっくりしましたがなんとか怒涛の平日3日間を乗り切りました。
周りの人にとっても恵まれて、ものすごく充実した派遣期間でした。
自分が応援を受け入れる立場になった時、同じ対応ができるようになりたいと思いました。
写真は派遣期間中のホテル。
贅沢言っちゃいかんとは思いつつ、ユニットバスの狭さに閉口しました。


さて、今週末は神宮の花火大会に行ってきました。
球場アリーナ席のチケットを取っていただいたのですが、今まで
「お金を払って花火を見る」ということはなかったので、色々新鮮でした。
出店でビールと、餃子とカツサンドと焼きそばと枝豆、煮卵、好きなものいっぱい買ってもらって、指定された席に座って
クドカン等々のライブを見て、それから花火。
なんだか大人になったなーと思いました。
大学4年間神宮には通ったけど、まさかこんな形でマウンドに立てるとは。


そして本日は原宿のTENGA展に行ってきました。
朝彼氏が「ちょっとアラーキーの展覧会に行ってくるね」と言い出したので
「あたしも行く!」と言ったら、
ちょいともごもごし始めまして・・それを押し切って一緒に東横線に乗り
電車の中で「TENGA展」を検索したところ・・
「これあたし行っちゃ大分まずいだろ!?」という題材ということが判明。

http://www.tenga.co.jp/index.php


そんな心配をしつつ行ってみたところ、ちらほらながら女子もいまして
なんとか浮くことなく(?)アラーキーの写真諸々を楽しんでこれました。
無料の展覧会なのに、最後に実物のお土産付という太っ腹ぶり!
自分では使えないので、彼氏にあげましたが。
使えるもんなら使ってみたい。

HPにはリリーフランキー、みうらじゅん、峯田、オーケン等々充実のインタビューも掲載されているので、
ぜひ☆田さんにご覧いただきたいです。

723の日

2011年7月24日 恋愛
土曜日、前の職場のみなさまとバーベキューをしました。
海の近くのログハウスでビールをいっぱい飲んで、素敵な時間を過ごしました。
みんなが50歳ぐらいになってもバーベキューできたらいいね、なんて
話をしてた時、
友人に「俺禿げてないといいなー」と言われましたが、
何も言えませんでした。



夜は彼氏と軽く家で飲みました。
近所のこじゃれたお店でケーキを買ってきてもらいました。
なんでもない日に家で食べるケーキもいいねぇとか、
とりとめのない話をして愉快に過ごしました。
朝から飲んでいたので、多分ダメな受け答えをしていたと思います。

明日からお仕事で仙台に行きます。
一週間以上職場を離れることなんて、年末年始くらいだったので
若干ドキドキですが、頑張ってこようと思います。









ゴールデンウィークに行ったオープンハウスの第二弾があったので、
こないだ行ってきました。
前見た家よりこぢんまりで、明るくて、横浜市内で、駅から近くて
「家欲しいなー」って思いました。

彼氏が最近どんどん太ってきて、
つきあい初めはアイドルみたいだったのに、今は彦摩呂のようです。
半年で8キロ太ったそうです。
あたしと付き合う人は大体平均で5,6キロほど太ります。
なんか盛ってるわけではないのですが。
なんかいいもの食べさせてるわけでもないし。
不思議。
おんなじだけ食べて飲んでるのに太らなくてずるいといわれますが、
それはあたしが胃下垂だからです。


決算と、年に3回の大きい会議が終わりまして、今日でようやくひと段落です。
明日は時間休をとって月島に飲みに行きます。

スーパードライがいっぱい飲めるし、部屋にバラも飾れるし、
なんだかんだ毎日愉快です。

漫遊記

2011年5月1日 恋愛
漫遊記
漫遊記
新幹線も取れなかったので、帰省しないゴールデンウィークを過ごすことになりました。
特に何も決めていなかったのですが、非常に愉快な前半戦を過ごすことができました。

29日
彼氏の取引先の設計屋さんのオープンハウスを見てきました。
鎌倉の海が目の前のすごい家でした。
このロケーションじゃどんな家でも素敵になるよなーと思いました。
あんまりにも生活感がなさすぎる家のため、
「あたしもこんな家に住みたーい」みたいにはなりませんでしたが、
工夫があふれた家は見ごたえがあって愉快でした。

ちゃんと周りの人に紹介してもらえたのがうれしかったです。
「かわいくないから一緒に歩きたくない」って言ったむかーしの彼とは
大違いだ!!

久々に生しらす丼も。
しらすと三つ葉のかき揚げもおいしかったです。

なぜか金沢区の海の公園に寄り、海を見ながら歩きました。
何このカップルっぽい感じ!と思いました。

家で3ℓほどビールを飲んで寝たら、朝起きた時も家がビールくさかったです。

30日
朝メロスでテンションをあげた後、王様のブランチ見たり、だらっと過ごしました。
その後彼氏を仕事に送り出し、家事。
夜はコレットマーレに「八日目の蝉」を見に行きました。
原作は読んでいないのですが、見ごたえがあって面白かったです。
永作博美が41才だとは・・。
真央ちゃんの不倫相手役に劇団ひとりっていうのは、なんか違うなーと思いました。
ひとりじゃない。

たまにはお店で飲もうかと提案があったので、野毛に行ったのですが
入りたい店が満席だったので、しかたなくうろうろ。
http://r.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14010784/
今度は入ってみたいなぁ。
結局一蘭行ってまた家で飲んでしまいました。
500mlのスーパードライの缶がどんどん増えていきます。

1日
あっという間に5月です。2011年も3分の一が過ぎたなんて!

今日は東京現代美術館でやっている岡本太郎生誕100周年展に行ってきました。
油絵っていつの段階で「完成」って思うんだろうなぁと思いました。
会場の最後に岡本太郎の名言が書いてある三角くじがありました。
あたしが引いた名言は
「評価されるなんて一切必要なし!」でした。うーん。

その後、昨日ブランチで見た燻製カレーの店へ。
http://kunkare.jp/index.html
テレビ出た直後なんて混んでるかなーと思ったのですが、変な時間だったので
意外とすんなり入れました。
ルーがスモークされている斬新なカレーでした。
水天宮ってなかなか馴染みのない駅ですが、また行ってもいいなぁって思えるくらいおいしかったです。


この3日間、自分だけだったら絶対行かなかっただろうなーというところに
色々連れ出してもらえてものすごく楽しかったです。
明後日からは無計画弾丸ツアーに行く予定です。
決まっているのは長野の方・・?位です。
どうなることやら。



なんか日記っぽい日記久々に書いたなぁ。









http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html

朝、彼氏と「走れメロスのメロスは最後なんで全裸になってたんだっけ?」という
話になって、
調べたら全文が出てきたので音読することに。




メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此(こ)のシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿(はなむこ)として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。メロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今は此のシラクスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだから、訪ねて行くのが楽しみである。歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。のんきなメロスも、だんだん不安になって来た。路で逢った若い衆をつかまえて、何かあったのか、二年まえに此の市に来たときは、夜でも皆が歌をうたって、まちは賑やかであった筈(はず)だが、と質問した。若い衆は、首を振って答えなかった。しばらく歩いて老爺(ろうや)に逢い、こんどはもっと、語勢を強くして質問した。老爺は答えなかった。メロスは両手で老爺のからだをゆすぶって質問を重ねた。老爺は、あたりをはばかる低声で、わずか答えた。
「王様は、人を殺します。」
「なぜ殺すのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」
「たくさんの人を殺したのか。」
「はい、はじめは王様の妹婿さまを。それから、御自身のお世嗣(よつぎ)を。それから、妹さまを。それから、妹さまの御子さまを。それから、皇后さまを。それから、賢臣のアレキス様を。」
「おどろいた。国王は乱心か。」
「いいえ、乱心ではございませぬ。人を、信ずる事が出来ぬ、というのです。このごろは、臣下の心をも、お疑いになり、少しく派手な暮しをしている者には、人質ひとりずつ差し出すことを命じて居ります。御命令を拒めば十字架にかけられて、殺されます。きょうは、六人殺されました。」
 聞いて、メロスは激怒した。「呆(あき)れた王だ。生かして置けぬ。」
 メロスは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ王城にはいって行った。たちまち彼は、巡邏(じゅんら)の警吏に捕縛された。調べられて、メロスの懐中からは短剣が出て来たので、騒ぎが大きくなってしまった。メロスは、王の前に引き出された。
「この短刀で何をするつもりであったか。言え!」暴君ディオニスは静かに、けれども威厳を以(もっ)て問いつめた。その王の顔は蒼白(そうはく)で、眉間(みけん)の皺(しわ)は、刻み込まれたように深かった。
「市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。
「おまえがか?」王は、憫笑(びんしょう)した。「仕方の無いやつじゃ。おまえには、わしの孤独がわからぬ。」
「言うな!」とメロスは、いきり立って反駁(はんばく)した。「人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさえ疑って居られる。」
「疑うのが、正当の心構えなのだと、わしに教えてくれたのは、おまえたちだ。人の心は、あてにならない。人間は、もともと私慾のかたまりさ。信じては、ならぬ。」暴君は落着いて呟(つぶや)き、ほっと溜息(ためいき)をついた。「わしだって、平和を望んでいるのだが。」
「なんの為の平和だ。自分の地位を守る為か。」こんどはメロスが嘲笑した。「罪の無い人を殺して、何が平和だ。」
「だまれ、下賤(げせん)の者。」王は、さっと顔を挙げて報いた。「口では、どんな清らかな事でも言える。わしには、人の腹綿の奥底が見え透いてならぬ。おまえだって、いまに、磔(はりつけ)になってから、泣いて詫(わ)びたって聞かぬぞ。」
「ああ、王は悧巧(りこう)だ。自惚(うぬぼ)れているがよい。私は、ちゃんと死ぬる覚悟で居るのに。命乞いなど決してしない。ただ、――」と言いかけて、メロスは足もとに視線を落し瞬時ためらい、「ただ、私に情をかけたいつもりなら、処刑までに三日間の日限を与えて下さい。たった一人の妹に、亭主を持たせてやりたいのです。三日のうちに、私は村で結婚式を挙げさせ、必ず、ここへ帰って来ます。」
「ばかな。」と暴君は、嗄(しわが)れた声で低く笑った。「とんでもない嘘(うそ)を言うわい。逃がした小鳥が帰って来るというのか。」
「そうです。帰って来るのです。」メロスは必死で言い張った。「私は約束を守ります。私を、三日間だけ許して下さい。妹が、私の帰りを待っているのだ。そんなに私を信じられないならば、よろしい、この市にセリヌンティウスという石工がいます。私の無二の友人だ。あれを、人質としてここに置いて行こう。私が逃げてしまって、三日目の日暮まで、ここに帰って来なかったら、あの友人を絞め殺して下さい。たのむ、そうして下さい。」
 それを聞いて王は、残虐な気持で、そっと北叟笑(ほくそえ)んだ。生意気なことを言うわい。どうせ帰って来ないにきまっている。この嘘つきに騙(だま)された振りして、放してやるのも面白い。そうして身代りの男を、三日目に殺してやるのも気味がいい。人は、これだから信じられぬと、わしは悲しい顔して、その身代りの男を磔刑に処してやるのだ。世の中の、正直者とかいう奴輩(やつばら)にうんと見せつけてやりたいものさ。
「願いを、聞いた。その身代りを呼ぶがよい。三日目には日没までに帰って来い。おくれたら、その身代りを、きっと殺すぞ。ちょっとおくれて来るがいい。おまえの罪は、永遠にゆるしてやろうぞ。」
「なに、何をおっしゃる。」
「はは。いのちが大事だったら、おくれて来い。おまえの心は、わかっているぞ。」
 メロスは口惜しく、地団駄(じだんだ)踏んだ。ものも言いたくなくなった。
 竹馬の友、セリヌンティウスは、深夜、王城に召された。暴君ディオニスの面前で、佳(よ)き友と佳き友は、二年ぶりで相逢うた。メロスは、友に一切の事情を語った。セリヌンティウスは無言で首肯(うなず)き、メロスをひしと抱きしめた。友と友の間は、それでよかった。セリヌンティウスは、縄打たれた。メロスは、すぐに出発した。初夏、満天の星である。
 メロスはその夜、一睡もせず十里の路を急ぎに急いで、村へ到着したのは、翌(あく)る日の午前、陽は既に高く昇って、村人たちは野に出て仕事をはじめていた。メロスの十六の妹も、きょうは兄の代りに羊群の番をしていた。よろめいて歩いて来る兄の、疲労困憊(こんぱい)の姿を見つけて驚いた。そうして、うるさく兄に質問を浴びせた。
「なんでも無い。」メロスは無理に笑おうと努めた。「市に用事を残して来た。またすぐ市に行かなければならぬ。あす、おまえの結婚式を挙げる。早いほうがよかろう。」
 妹は頬をあからめた。
「うれしいか。綺麗(きれい)な衣裳も買って来た。さあ、これから行って、村の人たちに知らせて来い。結婚式は、あすだと。」
 メロスは、また、よろよろと歩き出し、家へ帰って神々の祭壇を飾り、祝宴の席を調え、間もなく床に倒れ伏し、呼吸もせぬくらいの深い眠りに落ちてしまった。
 眼が覚めたのは夜だった。メロスは起きてすぐ、花婿の家を訪れた。そうして、少し事情があるから、結婚式を明日にしてくれ、と頼んだ。婿の牧人は驚き、それはいけない、こちらには未だ何の仕度も出来ていない、葡萄(ぶどう)の季節まで待ってくれ、と答えた。メロスは、待つことは出来ぬ、どうか明日にしてくれ給え、と更に押してたのんだ。婿の牧人も頑強であった。なかなか承諾してくれない。夜明けまで議論をつづけて、やっと、どうにか婿をなだめ、すかして、説き伏せた。結婚式は、真昼に行われた。新郎新婦の、神々への宣誓が済んだころ、黒雲が空を覆い、ぽつりぽつり雨が降り出し、やがて車軸を流すような大雨となった。祝宴に列席していた村人たちは、何か不吉なものを感じたが、それでも、めいめい気持を引きたて、狭い家の中で、むんむん蒸し暑いのも怺(こら)え、陽気に歌をうたい、手を拍(う)った。メロスも、満面に喜色を湛(たた)え、しばらくは、王とのあの約束をさえ忘れていた。祝宴は、夜に入っていよいよ乱れ華やかになり、人々は、外の豪雨を全く気にしなくなった。メロスは、一生このままここにいたい、と思った。この佳い人たちと生涯暮して行きたいと願ったが、いまは、自分のからだで、自分のものでは無い。ままならぬ事である。メロスは、わが身に鞭打ち、ついに出発を決意した。あすの日没までには、まだ十分の時が在る。ちょっと一眠りして、それからすぐに出発しよう、と考えた。その頃には、雨も小降りになっていよう。少しでも永くこの家に愚図愚図とどまっていたかった。メロスほどの男にも、やはり未練の情というものは在る。今宵呆然、歓喜に酔っているらしい花嫁に近寄り、
「おめでとう。私は疲れてしまったから、ちょっとご免こうむって眠りたい。眼が覚めたら、すぐに市に出かける。大切な用事があるのだ。私がいなくても、もうおまえには優しい亭主があるのだから、決して寂しい事は無い。おまえの兄の、一ばんきらいなものは、人を疑う事と、それから、嘘をつく事だ。おまえも、それは、知っているね。亭主との間に、どんな秘密でも作ってはならぬ。おまえに言いたいのは、それだけだ。おまえの兄は、たぶん偉い男なのだから、おまえもその誇りを持っていろ。」
 花嫁は、夢見心地で首肯(うなず)いた。メロスは、それから花婿の肩をたたいて、
「仕度の無いのはお互さまさ。私の家にも、宝といっては、妹と羊だけだ。他には、何も無い。全部あげよう。もう一つ、メロスの弟になったことを誇ってくれ。」
 花婿は揉(も)み手して、てれていた。メロスは笑って村人たちにも会釈(えしゃく)して、宴席から立ち去り、羊小屋にもぐり込んで、死んだように深く眠った。
 眼が覚めたのは翌る日の薄明の頃である。メロスは跳ね起き、南無三、寝過したか、いや、まだまだ大丈夫、これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う。きょうは是非とも、あの王に、人の信実の存するところを見せてやろう。そうして笑って磔の台に上ってやる。メロスは、悠々と身仕度をはじめた。雨も、いくぶん小降りになっている様子である。身仕度は出来た。さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。
 私は、今宵、殺される。殺される為に走るのだ。身代りの友を救う為に走るのだ。王の奸佞(かんねい)邪智を打ち破る為に走るのだ。走らなければならぬ。そうして、私は殺される。若い時から名誉を守れ。さらば、ふるさと。若いメロスは、つらかった。幾度か、立ちどまりそうになった。えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雨も止(や)み、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。メロスは額(ひたい)の汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。妹たちは、きっと佳い夫婦になるだろう。私には、いま、なんの気がかりも無い筈だ。まっすぐに王城に行き着けば、それでよいのだ。そんなに急ぐ必要も無い。ゆっくり歩こう、と持ちまえの呑気(のんき)さを取り返し、好きな小歌をいい声で歌い出した。ぶらぶら歩いて二里行き三里行き、そろそろ全里程の半ばに到達した頃、降って湧(わ)いた災難、メロスの足は、はたと、とまった。見よ、前方の川を。きのうの豪雨で山の水源地は氾濫(はんらん)し、濁流滔々(とうとう)と下流に集り、猛勢一挙に橋を破壊し、どうどうと響きをあげる激流が、木葉微塵(こっぱみじん)に橋桁(はしげた)を跳ね飛ばしていた。彼は茫然と、立ちすくんだ。あちこちと眺めまわし、また、声を限りに呼びたててみたが、繋舟(けいしゅう)は残らず浪に浚(さら)われて影なく、渡守りの姿も見えない。流れはいよいよ、ふくれ上り、海のようになっている。メロスは川岸にうずくまり、男泣きに泣きながらゼウスに手を挙げて哀願した。「ああ、鎮(しず)めたまえ、荒れ狂う流れを! 時は刻々に過ぎて行きます。太陽も既に真昼時です。あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです。」
 濁流は、メロスの叫びをせせら笑う如く、ますます激しく躍り狂う。浪は浪を呑み、捲き、煽(あお)り立て、そうして時は、刻一刻と消えて行く。今はメロスも覚悟した。泳ぎ切るより他に無い。ああ、神々も照覧あれ! 濁流にも負けぬ愛と誠の偉大な力を、いまこそ発揮して見せる。メロスは、ざんぶと流れに飛び込み、百匹の大蛇のようにのた打ち荒れ狂う浪を相手に、必死の闘争を開始した。満身の力を腕にこめて、押し寄せ渦巻き引きずる流れを、なんのこれしきと掻(か)きわけ掻きわけ、めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐愍(れんびん)を垂れてくれた。押し流されつつも、見事、対岸の樹木の幹に、すがりつく事が出来たのである。ありがたい。メロスは馬のように大きな胴震いを一つして、すぐにまた先きを急いだ。一刻といえども、むだには出来ない。陽は既に西に傾きかけている。ぜいぜい荒い呼吸をしながら峠をのぼり、のぼり切って、ほっとした時、突然、目の前に一隊の山賊が躍り出た。
「待て。」
「何をするのだ。私は陽の沈まぬうちに王城へ行かなければならぬ。放せ。」
「どっこい放さぬ。持ちもの全部を置いて行け。」
「私にはいのちの他には何も無い。その、たった一つの命も、これから王にくれてやるのだ。」
「その、いのちが欲しいのだ。」
「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」
 山賊たちは、ものも言わず一斉に棍棒(こんぼう)を振り挙げた。メロスはひょいと、からだを折り曲げ、飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり、その棍棒を奪い取って、
「気の毒だが正義のためだ!」と猛然一撃、たちまち、三人を殴り倒し、残る者のひるむ隙(すき)に、さっさと走って峠を下った。一気に峠を駈け降りたが、流石(さすが)に疲労し、折から午後の灼熱(しゃくねつ)の太陽がまともに、かっと照って来て、メロスは幾度となく眩暈(めまい)を感じ、これではならぬ、と気を取り直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、がくりと膝を折った。立ち上る事が出来ぬのだ。天を仰いで、くやし泣きに泣き出した。ああ、あ、濁流を泳ぎ切り、山賊を三人も撃ち倒し韋駄天(いだてん)、ここまで突破して来たメロスよ。真の勇者、メロスよ。今、ここで、疲れ切って動けなくなるとは情無い。愛する友は、おまえを信じたばかりに、やがて殺されなければならぬ。おまえは、稀代(きたい)の不信の人間、まさしく王の思う壺(つぼ)だぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎(な)えて、もはや芋虫(いもむし)ほどにも前進かなわぬ。路傍の草原にごろりと寝ころがった。身体疲労すれば、精神も共にやられる。もう、どうでもいいという、勇者に不似合いな不貞腐(ふてくさ)れた根性が、心の隅に巣喰った。私は、これほど努力したのだ。約束を破る心は、みじんも無かった。神も照覧、私は精一ぱいに努めて来たのだ。動けなくなるまで走って来たのだ。私は不信の徒では無い。ああ、できる事なら私の胸を截(た)ち割って、真紅の心臓をお目に掛けたい。愛と信実の血液だけで動いているこの心臓を見せてやりたい。けれども私は、この大事な時に、精も根も尽きたのだ。私は、よくよく不幸な男だ。私は、きっと笑われる。私の一家も笑われる。私は友を欺(あざむ)いた。中途で倒れるのは、はじめから何もしないのと同じ事だ。ああ、もう、どうでもいい。これが、私の定った運命なのかも知れない。セリヌンティウスよ、ゆるしてくれ。君は、いつでも私を信じた。私も君を、欺かなかった。私たちは、本当に佳い友と友であったのだ。いちどだって、暗い疑惑の雲を、お互い胸に宿したことは無かった。いまだって、君は私を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう。ありがとう、セリヌンティウス。よくも私を信じてくれた。それを思えば、たまらない。友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝なのだからな。セリヌンティウス、私は走ったのだ。君を欺くつもりは、みじんも無かった。信じてくれ! 私は急ぎに急いでここまで来たのだ。濁流を突破した。山賊の囲みからも、するりと抜けて一気に峠を駈け降りて来たのだ。私だから、出来たのだよ。ああ、この上、私に望み給うな。放って置いてくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。王は私に、ちょっとおくれて来い、と耳打ちした。おくれたら、身代りを殺して、私を助けてくれると約束した。私は王の卑劣を憎んだ。けれども、今になってみると、私は王の言うままになっている。私は、おくれて行くだろう。王は、ひとり合点して私を笑い、そうして事も無く私を放免するだろう。そうなったら、私は、死ぬよりつらい。私は、永遠に裏切者だ。地上で最も、不名誉の人種だ。セリヌンティウスよ、私も死ぬぞ。君と一緒に死なせてくれ。君だけは私を信じてくれるにちがい無い。いや、それも私の、ひとりよがりか? ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか。村には私の家が在る。羊も居る。妹夫婦は、まさか私を村から追い出すような事はしないだろう。正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない。人を殺して自分が生きる。それが人間世界の定法ではなかったか。ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、醜い裏切り者だ。どうとも、勝手にするがよい。やんぬる哉(かな)。――四肢を投げ出して、うとうと、まどろんでしまった。
 ふと耳に、潺々(せんせん)、水の流れる音が聞えた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。すぐ足もとで、水が流れているらしい。よろよろ起き上って、見ると、岩の裂目から滾々(こんこん)と、何か小さく囁(ささや)きながら清水が湧き出ているのである。その泉に吸い込まれるようにメロスは身をかがめた。水を両手で掬(すく)って、一くち飲んだ。ほうと長い溜息が出て、夢から覚めたような気がした。歩ける。行こう。肉体の疲労恢復(かいふく)と共に、わずかながら希望が生れた。義務遂行の希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である。斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。日没までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。
 私は信頼されている。私は信頼されている。先刻の、あの悪魔の囁きは、あれは夢だ。悪い夢だ。忘れてしまえ。五臓が疲れているときは、ふいとあんな悪い夢を見るものだ。メロス、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真の勇者だ。再び立って走れるようになったではないか。ありがたい! 私は、正義の士として死ぬ事が出来るぞ。ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、ゼウスよ。私は生れた時から正直な男であった。正直な男のままにして死なせて下さい。
 路行く人を押しのけ、跳(は)ねとばし、メロスは黒い風のように走った。野原で酒宴の、その宴席のまっただ中を駈け抜け、酒宴の人たちを仰天させ、犬を蹴(け)とばし、小川を飛び越え、少しずつ沈んでゆく太陽の、十倍も早く走った。一団の旅人と颯(さ)っとすれちがった瞬間、不吉な会話を小耳にはさんだ。「いまごろは、あの男も、磔にかかっているよ。」ああ、その男、その男のために私は、いまこんなに走っているのだ。その男を死なせてはならない。急げ、メロス。おくれてはならぬ。愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。風態なんかは、どうでもいい。メロスは、いまは、ほとんど全裸体であった。呼吸も出来ず、二度、三度、口から血が噴き出た。見える。はるか向うに小さく、シラクスの市の塔楼が見える。塔楼は、夕陽を受けてきらきら光っている。
「ああ、メロス様。」うめくような声が、風と共に聞えた。
「誰だ。」メロスは走りながら尋ねた。
「フィロストラトスでございます。貴方のお友達セリヌンティウス様の弟子でございます。」その若い石工も、メロスの後について走りながら叫んだ。「もう、駄目でございます。むだでございます。走るのは、やめて下さい。もう、あの方(かた)をお助けになることは出来ません。」
「いや、まだ陽は沈まぬ。」
「ちょうど今、あの方が死刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、早かったなら!」
「いや、まだ陽は沈まぬ。」メロスは胸の張り裂ける思いで、赤く大きい夕陽ばかりを見つめていた。走るより他は無い。
「やめて下さい。走るのは、やめて下さい。いまはご自分のお命が大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。刑場に引き出されても、平気でいました。王様が、さんざんあの方をからかっても、メロスは来ます、とだけ答え、強い信念を持ちつづけている様子でございました。」
「それだから、走るのだ。信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。ついて来い! フィロストラトス。」
「ああ、あなたは気が狂ったか。それでは、うんと走るがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない。走るがいい。」
 言うにや及ぶ。まだ陽は沈まぬ。最後の死力を尽して、メロスは走った。メロスの頭は、からっぽだ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。陽は、ゆらゆら地平線に没し、まさに最後の一片の残光も、消えようとした時、メロスは疾風の如く刑場に突入した。間に合った。
「待て。その人を殺してはならぬ。メロスが帰って来た。約束のとおり、いま、帰って来た。」と大声で刑場の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉(のど)がつぶれて嗄(しわが)れた声が幽(かす)かに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼の到着に気がつかない。すでに磔の柱が高々と立てられ、縄を打たれたセリヌンティウスは、徐々に釣り上げられてゆく。メロスはそれを目撃して最後の勇、先刻、濁流を泳いだように群衆を掻きわけ、掻きわけ、
「私だ、刑吏! 殺されるのは、私だ。メロスだ。彼を人質にした私は、ここにいる!」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに磔台に昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、齧(かじ)りついた。群衆は、どよめいた。あっぱれ。ゆるせ、と口々にわめいた。セリヌンティウスの縄は、ほどかれたのである。
「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若(も)し私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」
 セリヌンティウスは、すべてを察した様子で首肯(うなず)き、刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑(ほほえ)み、
「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」
 メロスは腕に唸(うな)りをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
「ありがとう、友よ。」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
 群衆の中からも、歔欷(きょき)の声が聞えた。暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。
「おまえらの望みは叶(かな)ったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」
 どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、王様万歳。」
 ひとりの少女が、緋(ひ)のマントをメロスに捧げた。メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。
メロス、君は、まっぱだかじゃないか。 早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
 勇者は、ひどく赤面した。


今読むと突っ込みどころが満載で非常に愉快でした。
あんまり走ってないし。
最後はセリヌンティウスのセクハラ発言で閉めています。
しかし、なぜ全裸になったのかはわからず。




60分

2010年5月25日 恋愛
60分
お久しぶりです。
誕生日や異動や色々ありましたが、毎日すこぶる楽しく過ごしています。

通勤は少し歩く時間が長くなりましたが、電車に乗るのは
9分だけなので、けっこう楽です。
周りにご飯を食べるとこが少ないのが若干不満です。


最近はヤマザキマリのイタリアンの漫画にはまった彼氏が、
おいしいご飯を作ってくれます。
そのほか、日帰り温泉に行ったり、家を真っ暗にしてホラーのDVDを見たり、
弁当を作ってお花見とか動物園に行ったり、ひたすら本屋をうろうろしたり
地味に愉快に過ごしています。
穏やかな時間を過ごさせていただき、感謝しています。
北原白秋
北原白秋
北原白秋
週末、城ヶ島に行ってきました。
初めてベンツに乗りました。

彼氏の荷物が多くてカバンが重いので、
なんでこうなるの?って聞いたら
「なんでかわからないけど俺の持ち物は重くなっちゃうんだよ。
 なっちゃんも俺と付き合いだしてから太ったでしょ?」
って言われて少しイラっとしました。

試食するとすぐ買ってしまう彼氏を止められず、
2日間で、ものすごい量を食べました。

1日目
昼 天ぷらセットを頼んだ彼氏が、えびが食べられず
  あたしは刺身御膳+海老天二本+甘エビ三本を食べる羽目に・・。
  おいしかったけど。

おやつ スーパーで買ったチョコパイを貪り食べる。

夜 写真の通りの豪華懐石!!
  +ビールビールビール!

お風呂入って部屋に戻ったら、彼氏が鍵もかけずに爆睡していて
びっくりしました。
あたしが戻ったのもずいぶん気づかなかった。
いくらでも盗みに入れるなーと思いました。

2日目 
朝 和定食
  で、ご飯3杯。
  たらこと温泉卵と湯豆腐と鯵の開きと海苔と佃煮と・・。
  ご飯を食べろと言わんばかりでした。

おやつ 
  市場で試食&テイクアウト。
  けんちん汁、まぐろのスペアリブ、ソフトクリーム
  海を見ながら外でいただきました☆
  11時位だったので、これがお昼ご飯だと思っていたのですが・・。

昼 油壺マリンパークで海鮮丼。
  前日半年分くらいのマグロを食べたにも関わらず、海鮮丼。

おやつ
  豪華なポッキー&ホワイトチョコ
  コンビニで購入。
  ほっとくと一人で1箱食べそうな彼氏。

そんなこんなで帰宅しました。

夜は買ってきたあおさでお味噌汁。
味噌が違うのか、お店の味は再現できませんでした。

2日間のために色々と尽力してくれた三宅君(※)似の彼に感謝です。

















※三宅裕司。

インド人

2010年2月14日 恋愛
ちょっと調子悪いなぁって彼氏にメールしたら、

「あったまるものセット」を仕事帰りにサプライズでおうちに
届けていただきました。
ユンケルとか入浴剤とか。

今日の結婚式の二次会で寒くないようにって、
カイロとカピバラさんのカイロケースまで買ってきてもらって
うれしい限りです。
カピバラさん似の人がカピバラさんグッズ買ってるとこ想像するとちょっと愉快です。

こんなに優しくしてもらっていいのかなーと思ってしまいます。
あたしも精一杯優しくしたいなと思います。


今日は同期の結婚式です。
素敵に晴れてよかったです。おめでとう!!
二次会の幹事がんばります。

そしてりさちゃん誕生日おめでとう☆



かえるよ
クリスマスはケーキを作ってもらいました。
スポンジケーキから作った力作でした。
イチゴを買ったら、たまたま2つつながっているのがあって
ネコに加工してもらいました。

サプライズで、欲しかった加湿器もいただいて、
潤った生活も送れるようになりました。感謝です。


最近職場のおじさんにすすめられた、桃屋の
「辛そうで辛くない少し辛いラー油」にはまっています。
あんまり売ってないので、なくなるとおじさんからもらっています。
もし売ってるところをみかけたら教えてください。
ボーイズ・オン・ザ・ラン
ボーイズ・オン・ザ・ラン
最近は鎌倉で寺を6軒くらい巡ったり、草津で
だらだらしたりといった感じのデートをしています。
昼間から飲める相手がいて愉快です。

今年も年の瀬ということで、忘年会のダンスの練習が始まっています。
新人は絶対という言葉でやったはずなのに、なんで3年連続踊らされているのか。

ちなみに明日は別件の忘年会のために、ミニスカサンタの衣装を買いに行きます。
新人さん6人と。
いやはや。



チェンバレンの散歩道
箱根に行ってきました。
蕎麦を食べて、山道を歩いて、温泉入って、甘味を食べてっていう結構王道なコースで、しかも紅葉シーズンだったにも関わらず、あんまり人に会いませんでした。
コース的には王道でも、選ぶところがマイノリティだったのかしら。
一緒に行った人がマイノリティだったからかしら、と思いました。




最近色々と素敵だなー、幸せだなーと思うことがいっぱいあるのですが、ふと懐疑的になってしまいます。
慣れてないだけ、だと思いたいです。




そこにあるから
そこにあるから
最近も相変わらず愉快に過ごしています。


先週の土曜は同期の皆様と餃子パーティをしました。
皮から餃子を包むのなんて何年ぶりだろ?
3人でもくもくと52個包みました。
非常においしかったです。

日曜は昼間から外でトルコビールを飲みました。
オクトーバーフェスト会場外で、敢えてトルコビール。
海も空もきれいに見えて、なにやらよくわからない主張を
かわしつつ素敵な時間を過ごすことができました。


そして今週末は高尾山へ。
意外とちゃんとした山でびっくりしました。
往復3時間くらいでしたが、曇っていて山頂から見た景色が
真っ白だったので、達成感には欠けるものがありました。アイスがおいしかったです。

好きな人へのお土産は高尾山せんべいです。
もっと色気のあるものが買いたかったです。









幼馴染のおによめさんからのバトンを少々。

「アンカー禁止バトン」

ルール
1.回ってきた質問の最後に自分の考えた質問を付け足して下さい
(自分も答えること)
2.終わったら必ず誰かにバトンタッチして下さい
3.まもりのないエンドレスバトンなのでどんな質問でもOKです
4.バトンのタイトルを変えないこと
5.ルールは必ず記載して下さい


●そんな1人にバトンを回す(回す人を先に書いておく)
(減らしました)

ブンさん お時間があればよろしく☆

●職業は?

公権力の行使
   
●趣味は?

ブックオフ・本屋めぐり、写真

●好きな異性のタイプは?

大らかで前向きで好き嫌いの少ない人。

●特技は?

足つぼマッサージ。
親指にマッサージだこあります。

●持っている資格は?

漢検・英検2級。
運転免許失効したかも。

●貴方が愛する人へ一言

ほんとにいいの?

●今悩みある?

ぱっと思いつかない。ということはないのかな。

●好きな食べ物

蕎麦、温泉卵、あんかけやきそば

●嫌いな食べ物

つみれ汁

●好きな人は?

かわいい人。

●回す人を紹介して

ブンさん
多賀城のゆうこりん。料理がうまい。
鼻から下が小栗旬似。

●今まで年上の人と付き合ったことある?

今!

●この気持ちは負けない!ってのあります?

植田まさしへの思い。
コボちゃんに兄弟ができたらしい!衝撃!!
●貴方は一人旅に出ることになりました。まず何します?

じゃらんで☆4つ以上の宿をリサーチ。

●萌えるシチュエーションは?

お互い手をつなぎそうでつながない時

●今日のお昼ご飯はなんでしたか?

胃が痛いのにあんかけ焼きそば。胃に喝を!!

●最近頭に住み着いてる人は?

小さいおじさん。

●ロマンチストですか?

それ相応に。

●貴方は本気で酔ったときどうなりますか?

最寄り駅で
「明日の清掃員さん本気でごめん」
と思いながら帰ります。

●好きなお笑い芸人は?

爆笑問題、インパルス、サンドウィッチマン

●自分を動物に例えると?

雌ネコ

●最後の発信履歴は?

美容院。明日カラーとカットの予定。

●最後の着信履歴は?

知らない番号。呼び出し45秒。長!

●好きな芸能人

照英、インパルスの板倉

●人生において大切だと思うことは?

愉快な思考

●最近あった面白いことは?

関内駅のトイレの個室にほうれん草が一把忘れられていたこと。
届けるべきか迷った。

●貴方は犬派?猫派?

にゃー

●好きなヒーローは誰ですか?

ライブマン

●クラッシックで好きな曲あったら教えてください

カノン

●この一週間で買った一番高いものは?

ピアノジャックのCD

●デスクトップの壁紙は?

銀杏BOYZ!!

●ミスドの好きなドーナツは何ですか?

マフィン系

●好きなゲームは?

ぷよぷよ

●身体の萌える部位はどこ?

前腕

●今ほしいものは?

ナイスバディ

●明日の予定は?

お仕事と、美容院。

●今、聴こえてくるのは?

ピアノジャックのCD

●好きなキャラクターは?

水木しげるの書くネコ

●最近はまったのは?

好きな人。

●好きな声優さんは?

 わからない

●カラオケでよく歌う曲は?

山口百恵 

●今使ってる携帯の機種は?

ドコモのサマンサタバサ限定モデル
柄にもなく。

●移住するならどこ?(国内、海外問わず)

鎌倉市

●好きな本を一冊あげるとすると?

美女と野球(リリー・フランキー)

●誰の歌声が好き?

峯田和伸

●思い出の一曲

当時の彼氏に歌ってもらったウルフルズの「いい女」

●平均睡眠時間はどのくらい?

8時間

●使用画材は?

早稲田シャープペン

●将来の夢は?

嫁入り。

●好きな色は?

黄色、グレー

●今何してますか?

言えない

●このバトン答え終わった後何をしますか?

お風呂は入って寝ます。

●紅茶派?コーヒー派?
 
 コーヒー派

●一番楽しかった学年

 高3  

●最近の癒し系

メソ 

●好きなミュージシャン

銀杏BOYZ 

●かばんに必ず入ってるものは?

 携帯 財布 鍵  職員証 ハンカチ

●今まで一番高かった買い物は?

脱毛

●平日と休日何してる?

 平日はお仕事 休日は飲酒

●最近食べておいしかったものは?

好きな人。


うそです。

●物語(映画、ドラマ、小説、漫画など)で一番好きなものは?

ぐるりのこと。

●人から言われる変なクセは?

酢をかけすぎる

●お気に入りの香水は?
 
ベビードール

●お気に入りのジブリ作品は?

魔女の宅急便

●好きなお酒は?

アサヒスーパードライ



首が疲れました。


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